サウンドトランジット(Sound Transit: ST)は、シアトル・ダウンタウンと東部に位置する郊外都市ベルビュー(Bellevue)やレドモンド(Redmond)などを結ぶ全長約29kmのライトレール路線、ライン2(Line 2)を建設中です。現在、建設工事は大詰めを迎えており、2023年開業区間であるインターナショナル・ディストリクト・チャイナタウン(Intl District/Chinatown)駅〜レドモンド・テクノロジー(Redmond Technology)駅間では、駅や線路などはほぼ完成しています。11月には実際の車両を用いた建築限界測定も実施されました。今回は、2023年に開業する新駅12駅のうち、サウス・ベルビュー(South Bellevue)駅の建設状況についてフォトレポします。
マップ
サウス・ベルビュー駅は、人口約15万人のベルビュー市に設置される6駅のうち一番南に位置する駅となります。また、ベルビュー市内の駅でパーク・アンド・ライドが実施される2駅のうちの一つとなるため、車とリンク・ライトレールを利用してシアトル・ダウンタウンなどへ行く場合は利便性の高い駅となります。
エントランス
駅は高架駅となります。高架の壁にはカラフルなパネルが設置されていてなかなか良い感じです。
カラフルなパネルは高架の下にも設置されており、高架下特有の無機質で薄暗いイメージはありません。
出入口は2箇所に設置されており、どちらもエレベーターおよびエスカレーターが設置されています。
完成したエスカレーターの様子です。
エスカレーターの下の部分にもカラフルなパネルが取り付けられています。
駅からシアトル・ダウンタウン方面を見た様子です。この先、線路は大きく右にカーブしてインターステート90と合流します。この駅からシアトル・ダウンタウンまで18分と大々的に宣伝されています。車で行くのとほぼ同じ所要時間で、かつダウンタウンでの駐車場代を節約できるので利用価値は高そうです。
ホーム
ホームは島式1面2線のシンプルな構造です。
天気が良い日にはホームからレーニア山(Mount Rainier)を見ることができそうです。ホームの列車発着案内ディスプレイはすでに稼働していました。
バスターミナル
駅の高架下に設置されるバスターミナルはすでに共用開始されています。撮影時は週末ということもあって利用者はいませんでした。
ベルビュー南エリアからシアトル・ダウンタウン方面への高速道路「インターステート90」へと向かう「ベルビュー・ウェイ(Bellevue Way SE)」にもバス停が設置されています。
パーク・アンド・ライド
駅前のパーク・アンド・ライド用の駐車場は1,500台分完備となります。すでにバス利用者向けとして利用可能となっています。
駐車場は3階建の立体駐車場となっています。
駅の出口から直結で駐車場まで行けるようになっています。
駐車場への入り口は2箇所ありますが、どちらともエレベーターが設置されています。
駐車場内にはゲート付きの駐輪場も設置されています。
駐車スペースはゆとりがありストレスなく駐車できそうです。
屋上はほぼホームと同じ高さとなります。遠くにレーニア山が見えています。
Source: Sound Transit
コメントを残す