サウンドトランジット(Sound Transit: ST)は、シアトル・ダウンタウンと東部に位置する郊外都市ベルビュー(Bellevue)やレドモンド(Redmond)などを結ぶ全長約29kmのライトレール路線、ライン2(Line 2)を建設中です。現在、建設工事は大詰めを迎えており、2023年開業区間であるインターナショナル・ディストリクト・チャイナタウン(Intl District/Chinatown)駅〜レドモンド・テクノロジー(Redmond Technology)駅間では、駅や線路などはほぼ完成しています。11月には実際の車両を用いた建築限界測定も実施されました。今回は、2023年に開業する新駅12駅のうち、スプリングディストリクト・120th(Spring District/120th)駅の建設状況についてフォトレポします。
マップ
スプリングディストリクト・120th駅は、ベルビュー中心部から車で5分程度の場所にあるスプリングディストリクト(Spring District)と呼ばれる新エリアに設置される駅です。同エリアは、公共交通指向型開発(Transit-Oriented Development: TOD)として開発が進められているエリアで、駅周辺ではMeta(Facebook)などが入居する予定の大規模オフィスビル、ホテル、共同住宅などが建設されています。なお、この駅ではパーク・アンド・ライドは実施されません。
エントランス
124thアベニュー側のエントランスの完成イメージです。
メインとなるエントランスの完成イメージです。
スプリングブルバードに面したエントランスはほぼ完成しています。モダンな外観に温かみのあるLED照明がなかなか良い雰囲気を醸し出しています。
駅舎内の情報案内ディスプレイや照明などはすでに試験中です。
当駅からレドモンド・テクノロジー(Redmond Technology)駅までは6分でアクセスできるようになります。また、ベルビュー・ダウンタウン、シアトル・ダウンタウンへもダイレクトにアクセスできるようになります。
ホーム
ホームは半地下構造で、2面2線の対向式ホームとなっています。
120thアベニュー側のホーム先端にも出入口が設置されていますが、こちらは階段のみのようです。
駅ホームにある案内ディスプレイも試験点灯中です。真新しい線路がカッコいいですね。
駅周辺開発
Metaが入居する予定のオフィスビルです。なお、このビルはもともとシアトル発祥のアウトドア用品店「REI」の本社が入居する予定でした。Metaはこのビルのほか、スプリングディストリクトの他の大型オフィスビルとも賃貸契約を結んでいます。
奥に見えるクレーンが立っている建設中のビルにもMetaが入居します。なお、こちらからスプリングディストリクトで建設中のビル群をマップ上で見ることができます。
Source: Sound Transit
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