アムトラック(Amtrak)が運行する「カスケーズ(Cascades)」は、アメリカの太平洋岸北西部「パシフックノースウェスト(Pacific Northwest: PNW)」の主要都市であるバンクーバー(カナダ)、シアトル、ポートランドなどを結ぶ都市間列車です。カスケーズには、アムトラックの運行する列車で唯一スペインのタルゴ(Talgo)が製造した自然振子式客車が導入されていますが、2020年にワシントン州とアムトラックが保有しいる旧型の「タルゴ6(Talgo 6)」が引退しました。そのため、現在カスケーズの多くの列車は、次期車両となる「シーメンス・ベンチャー(Siemens Venture)」が導入されるまでの暫定措置として、アムトラックの中西部で運行されていたホライズン(Horizon)客車で運行されています。
今回は、そのホライズン客車で運行するカスケーズに乗車してきましたのでフォトレポします。
カスケーズのルート
カスケーズは、バンクーバー(カナダ)〜シアトル〜タコマ〜ポートランド〜ユージーン(Eugene)をおよそ10時間25分で結んでいます。現在、シアトル〜ユージーン間の列車が2往復、シアトル〜ポートランド間の列車が1往復設定されています。
エクステリア
ポートランド・ユニオンステーションに停車中のホライズン客車です。外観はいたってシンプルで、カスケーズ専用塗装のタルゴ客車と異なり、通常のアムトラックカラーで塗装されています。
シアトルの中心駅「キングストリート(King Street)」駅に停車中のホライズン客車です。ホライズン客車で運行されるカスケーズは4両編成(コーチクラス3両+カフェ/ビジネスクラス1両)となります。
通常は、シーメンス・チャージャー(Siemens Charger: SC-44)によって牽引されます。
シーメンス・チャージャーの側面にはカスケーズのロゴも入っています。
ワシントン州およびオレゴン州の補助金で購入されたため、それぞれの交通局ロゴも入っています。
インテリア
車齢30年以上の車両ですが、車内はリニューアルを受けているため清潔に保たれています。
この分厚いシートは分厚いだけで座り心地はイマイチです。
各座席の窓側にコンセントが2箇所設置されています。
テーブルを開いた状態です。
車端部には大型荷物置き場もあります。
トイレは古さは否めませんが清掃は行き届いていました。
洗面所もきれいに掃除されています。
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