2021年3月31日、バイデン政権は2兆3,000億ドル(約230兆円)ともいわれるのインフラ投資計画(Infrastructure Plan)を柱にしたアメリカン・ジョブズ・プラン(The American Jobs Plan)の概要を発表しました。この中で、アメリカのインフラは2019年時点のランキングが世界13位となっており、老朽化したインフラ(道路、鉄道、水道管、送電線、通信など)に集中投資していくことが、中国などとの国際間競争に勝ち抜いていく上で重要だとしています。なお計画では、鉄道インフラ向け予算は800億ドル(約8兆円)とされています。アムトラック(Amtrak)はこの発表を受けて、2035年運行ルートマップ、コネクトUS(Connects US)を公表しました。コネクトUSには35の新設ルートや20の既存ルートの増発などが含まれており、かなり野心的な内容となっています。
新設ルートには、これまでアムトラックの運行がなかったフェニックス(アリゾナ州)、ラスベガス(ネバダ州)、コロンバス(オハイオ州)、ナッシュビル(テネシー州)などの主要都市が含まれています。また、ヒューストン(テキサス州)、アトランタ(ジョージア州)、シンシナティ(オハイオ州)など、アムトラックの発着が夜間などの1便に限られていた都市についても新たな列車の設定などで利用しやすくする計画です。
コネクトUSで示された新ルートのうち、どれだけ実現するかはまだ不透明ですが、当ブログでは今後の進捗状況を追っていきます。
Source: The White House, Amtrak
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