フロリダの民間鉄道会社「ブライトライン(Brightline)」は13日、ウェストパームビーチ駅〜オーランド国際空港駅間の延伸区間において、9月22日(金)から営業運転を開始すると発表しました。同区間は、当初9月1日までに開業する予定で、すでにチケットの販売も開始されていましたが、高速運転試験や営業免許の取得に向けた作業の遅れにより開業時期が遅れていました。今回のオーランド延伸開業によって、マイアミ〜オーランド国際空港間の所要時間は3時間25〜30分となる予定で、1日あたり16往復(毎時1本運行)の列車が設定されます。また、同区間の運賃は、普通車に該当する「SMART」の運賃が片道79ドル(約11,600円)から、グリーン車に該当する「PREMIUM」の運賃が片道149ドル(約22,000円)から設定されています。なお、開業日の9月22日から1ヶ月程度は1日6往復程度の運行となる予定で、所要時間も10分程度余裕を持たせたダイヤ設定となっているので注意が必要です。
今回延伸開業する区間の一部区間では、アメリカの民間鉄道会社としては初となる最高時速200km運転が実施される予定です。現在、米国において最高時速200km以上で営業運転を実施している列車は、ニューヨーク近郊の主要路線である北東回廊を走るアムトラックの列車のみとなっているため、ブライトラインという新たな高速列車の誕生によって、今後、車社会の米国において都市間鉄道が見直されるきっかけになるのかが注目されます。
Image: Brightline
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※1米ドル=147円で計算。
Source: Brightline
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