パンデミックの影響を受けて長期運休していたブライトラインは、2021年11月8日より運行を再開します。今回の運行再開に当たって、ブライトライン各駅からのドアツードアサービスを新たに導入すると発表していましたが、そのサービス内容が公表されました。具体的には、ブライトラインのアプリ上で、自宅から駅または駅から目的地の移動に利用する交通機関(専用シャトルやブライトラインと提携している公共交通機関など)についても、予約から支払いまでを一括で行うことができようになります。新サービスは「Brightline+」と呼ばれ、MaaS(Mobility-as-a-Service)の概念を取り入れたサービスとしては、アメリカで最も進んだものとなります。
利用可能なサービス
シェアライド
Brightline+で利用できる車両は全て電気自動車となる予定で、サービスにはシェアワンボックスカー、ネイバーフッド・エレクトリック・ビークル(Neighborhood Electric Vehicle)を運行するサーキット(Circuit)などが含まれます。全ての車両は、ブライトラインおよびニューヨークに拠点を置くトランジットテック会社「via」によって訓練を受けた運転手によって運転されます。
ちなみに、サービスの利用可能範囲はブライトライン各駅から5マイル(約8km)以内の範囲となる予定です。また、利用者は全ての行程において、リアルタイム情報を確認・シェアできるようになります。なお、Brightline+サービスを予約の際は、最低2時間前までに予約を完了する必要があります。
ハイヤー
運転手付きの貸し切り乗用車サービスも提供される予定で、車両は全て電気自動車のテスラ車となります。
バイクシェア・電動キックボード
マイアミなどでバイクシェアサービスを展開するシティバイク(Citibikes)や電動キックボードなどの事前予約もできるサービスが開始される予定です。
パークアンドライド
自家用車で駅まで行く場合は、駅の駐車場チケットも事前に購入できるようになり、QRコードをかざすだけで駐車場を利用できるようになります。
フードサービス
ブライトラインの車内や駅で購入できる食事やドリンクなどについても、アプリ上で事前に購入・支払いを済ませることができます。
ブライトラインアプリ
ドアツードアサービス開始までの流れ
Brightline+のサービスは段階的に導入される予定で、11月中はブライトラインの駅から最終目的地のラストマイル区間の予約のみ可能となります。自宅から最終目的地の全ての区間でドアツードアサービスが利用できるようになるのは12月1日からとなる予定です。ちなみに、2021年内はシェアライドは無料、プライベートライドは一区間10ドルのフラットレートで利用できます。
将来的には公共交通機関との連携も計画
ブライトライン各駅のローカルエリアで路線バスなどを運行するマイアミデイド・トランジット(Miami-Dade Transit)、ブロワード・カウンティー・トランジット(Broward County Transit)およびパーム・トラン(Palm Tran)との提携も検討中で、実現すると路線バスなどと高速鉄道の運賃が一体的に支払いできるアメリカ国内初のサービスとなります。
Source: Brightline
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