フロリダ州マイアミからウェストパームビーチ(West Palm Beach)までの都市間列車を運行するブライトライン(Brighline)は、ウェストパームビーチからオーランド国際空港までの延伸工事を進めています。現在、170マイル(約274km)の延長区間のうち約7割の工事が完成しており、すでに建設工事が完了しているオーランド国際空港周辺の真新しい施設などの写真が公開されています。この延伸区間には、ブライトライン初となる最高速度200km/hで走行可能な区間が含まれているため、2022年末以降に予定されているこの区間の開業によって、アメリカ初の民間高速鉄道が誕生することになります。
完成したオーランド国際空港駅周辺
オーランド国際空港駅の駅舎外観です。駅舎は、2017年にオーランド国際空港インターモーダルターミナル(Orlando International Airport Intermodal Terminal)として先行開業しています。インターモーダルターミナルには、ターミナルAおよびBと連絡する新交通システム(Automated People Mover: APM)が乗り入れているほか、新たな立体駐車場(1,690台分)も建設されました。なお、今年7月には新ターミナルCの開業も予定されており、ブライトラインは空港ターミナルへ直接乗り入れる高速鉄道として、全米初の事例となります。
ブライトラインが発着するオーランド国際空港駅は島式ホーム2面2線分の整備が完了しています。将来的にはオーランド近郊の通勤鉄道「サンレール(SunRail)」の乗り入れも予定されており、そのための拡張スペースらしき基礎部分も整備されています。
ホームの様子です。まだ、ホーム上にサイン類や電光掲示板などは設置されていません。
一足早く開業した新交通システムのホームの様子です。
真新しいブライトラインの線路の奥に見える車両は、ターミナルA、Bへ向かうための新交通システムです。ちなみに、この新交通システムには三菱重工のクリスタルムーバー(Crystal Mover)が採用されています。
高速道路の下をとおる新交通システムとブライトラインの軌道です。
ブライトラインは電化路線ではないのでスッキリした印象を受けます。
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