フロリダ州マイアミ・オーランド間で都市間鉄道を運行するフォートレス・インベストメント・グループ傘下のブライトライン(Brightline)は22日、ラスベガスと南カリフォルニアを結ぶ高速鉄道路線「ブライトライン・ウェスト(Brightline West)」の起工式を実施しました。ブライトライン・ウェウトは、最高速度200mph(320km/h)で走行可能な高速鉄道専用線として整備される予定で、夏季オリンピック・ロサンゼルス大会が開催される2028年頃の完成を目指して工事が進められる予定です。同区間の建設費用は、約120億ドル(1兆8,600億円)とされており、このうち30億ドルについては2021年に成立したインフラ投資・雇用法からの補助金が割り当てられることが決まっているほか、残りの費用については民間資金などが活用される予定となっています。
ブライトライン・ウェストの建設ルート
今回着工された区間である、ラスベガス駅からロサンゼルス近郊に位置するランチョクカモンガ(Rancho Cucamonga)駅までの区間の総延長は218マイル(約350km)で、途中駅としてビクターバレー(Victor Valley)とヘスペリア(Hesperia)の2駅も整備されます。また、同区間の所要時間はおよそ2時間となる予定で、大部分が州間高速道路15号線(Interstate 15: I-15)の上下線の間の空間を活用して整備されます。なお、南カリフォルニア側の起点駅となるランチョクカモンガ駅では、ロサンゼルス都市圏の通勤鉄道メトロリンク(Metrolink)のサンバーナーディーノ線の列車とスムーズに接続可能となる予定で、ロサンゼルス中心部などへの鉄道アクセスも確保されます。
Source: Brightline West
※1米ドル=円で計算
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