ブライトライン・ウェスト、高速鉄道車両を製造する車両メーカーの優先交渉者にシーメンスを選定

ブライトライン(Brightline)は1日、先月22日に起工式が実施されたラスベガスと南カリフォルニアを結ぶ高速鉄道「ブライトライン・ウェスト(Brightline West)」に導入する車両の製造メーカーについて、ドイツの車両メーカー「シーメンス・モビリティ(Siemens Mobility)」を優先交渉者にすると発表しました。ブライトラインは、欧州の高速鉄道などで幅広く採用されているヴェラロ(Velaro)シリーズの次世代型モデル「ヴェラロ・ノボ(Velaro Novo)」を北米仕様にした車両「アメリカン・パイオニア220(American Pioneer 220: AP220)」を導入する計画で、今後、車両製造および30年間の車両メンテナンスなどを含む契約をシーメンスと締結する予定です。なお、シーメンスはアメリカ国内にAP220を製造するための新拠点を整備する予定としてしており、これは、将来のカリフォルニア高速鉄道向け高速鉄道車両の受注も視野に入れたものと思われます。

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AP220は、ブライトライン・ウェストが営業運転開始を目指している2028年までに10編成(7両編成10本)が導入される予定で、1編成あたりの定員は434〜450人程度が想定されています。 

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ブライトライン・ウェストは最高速度200mph(320km/h)の路線として整備されますが、AP220は最高速度220mph(約350km/h)で走行可能なスペックを有するほか、将来のカリフォルニア高速鉄道への乗り入れも想定したものとなります。

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また、軽量車体、最新の制御装置、エアロダイナミックスに基づいた車体形状の採用により、環境性能にも優れた車両となる予定です。

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ブライトライン・ウェストが計画通りに営業運転を開始した場合、北米初となる高速専用軌道を最高速度320km/hで走行可能するフルスペック高速鉄道が、早ければ2028年にも誕生することになります。

Source: BrightlineSiemens

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