カリフォルニア高速鉄道局(California High-Speed Rail Authority: CHSRA)は、2028年以降に量産先行車両2編成の導入を目指している高速鉄道車両について、現在検討中の車内デザイン案を公開しました。同案によると、導入される予定の座席クラスは、プレミアムシート、コクーンシート、コンフォートシート、フレックスシートの4案から検討されているほか、その他のアメニティとして、家族連れでの利用を想定したファミリーエリア、バーラウンジなどを備えたカフェ車両の設置も検討されているようです。全体的な印象としては、欧州の新型鉄道車両の車内デザインをベースに、航空機のビジネスクラスシートの要素なども取り入れた車内デザイン案となっています。なお、今回公開された車内デザイン案は初期段階のもので、CHSRAは今年秋頃を目処に車内デザインの最終案を決定し、年内には車両メーカーを選定する予定としています。
カリフォルニア高速鉄道の車内デザイン(案)
プレミアムシート(Premium Seat)
プレミアムシートは、検討されている座席のなかで最も一人当たりのスペースが広いものとなります。
座席はフルフラットにはならない様ですが、国際線のビジネスクラスのシートによく似たものとなっています。
コクーンシート(Cocoon Seat)
コクーンシートは、プライベート感を重視した新コンセプトのシートとして導入が検討されています。
コンフォートシート(Comfort Seat)
コンフォートシートは欧州の一等車に近いイメージの座席で、大型のヘッドレストやクッション性の高いシートが特徴となっています。
また、タブレット端末ホルダーや大型テーブル、フットレストなども装備されます。
フレックスシート(Flex Seat)
フレックスシートは欧州の二等車に近い座席で、2列+3列配置が想定されているようです。
フレックスシートのヘッドレストは可動式のものが想定されているほか、コンフォートシート同様にタブレット端末ホルダー、大型テーブルが装備されます。
ファミリーエリア(Family Area)
ファミリーエリアには、子供連れの乗客を想定したスペースが用意されます。
ヨーロッパの鉄道車両で導入されているファミリーエリアを、カリフォルニア風にアレンジしたようなデザインとなっています。
カフェ車両(Cafe Car)
カフェ車両にはバーラウンジの導入も検討されています。
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