シャーロット地域交通システム(Charlotte Area Transit System: CATS)が運行するライトレール路線、リンクス・ブルーライン(LYNX Blue Line)は2007年から運行を開始した比較的新しい鉄道路線です。近年、金融都市として急速な発展を遂げてきたノースカロライナ州シャーロット市において、悪化する交通渋滞への対策の一つとして重要な役割を果たしています。リンクス・ブルーラインでは、開業と同時に導入されたシーメンス(Siemens)S70形車両が使用されています。ちなみにS70形車両は、アメリカの多くの都市で導入されているライトレール車両となっており、様々なバリエーションが存在します。
今回は、リンクスのS70形車両についてフォトレポします。
エクステリア
こちらはS70形の初期導入車両です。ドイツのシーメンス製らしく、ヨーロピアンな雰囲気のエクステリアが特徴的です。シルバーにブルーのラインが入ったデザインと、リンクス「LYNX」のロゴがカッコいいです。
こちらはS70形3次車です。ヘッドライトの形状が初期導入車と異なっています。写真は全面ラッピング車のため、オリジナルのカラーリングとは異なります。
側面はシーミンスらしくフラットな外観で美しいフォルムをしています。
真横から見ると3連接車であることがよくわかります。車長は約28.5mあります。
インテリア
車内はフルフラットではなく、中間付近のみフラットのデザインです。
各車両に車椅子スペースが設置されています。また、車内情報案内装置は3色LED式となっています。
こちらは連接部の様子です。
ソーシャルディスタンスを確保するため、一部の座席にはバッテン印が貼られています。
車内は意外に広々としている印象です。
リンクスS70形の概要
運行者 | シャーロット地域交通システム(Charlotte Area Transit System: CATS) |
製造者 | シーメンス(Siemens) |
導入編成 | 42両 |
車両番号 | 101–116(1次車)、201–204(2次車)、301–322(3次車) |
定員 | 230人(68席) |
営業開始(予定) | 2007年 |
運行路線 | ブルーライン、ゴールドライン |
運行区間 | 全区間 |
設計最高速度 | 120 km/h(営業最高速度は106 km/h) |
制御方式 | IGBT-VVVFインバータ制御 |
コメントを残す