シカゴ交通局(Chicago Transit Authority: CTA)は、高架鉄道のシカゴ・L(Chicago ‘L’)で運行する老朽化した2600形車両の置き換え用として新形式7000形の導入を進めています。7000形の製造会社は入札方式で行われ、カナダのボンバルディアおよび中国中車(CRRC)の子会社であるCRRC Sifang Americaが最終選考に選ばれましたが、2016年9月に後者が約13億ドル(約1,300億円)で落札しました。7000形はオプション契約を含めると最大で846両導入される予定です。
7000形は2020年に試験用のプロトタイプ車両が納入されました。その後、各種試験が実施され2021年4月よりシカゴ・オヘア空港へ乗り入れるブルーラインから運行が開始されています。
エクステリア
こちらはCRRCのホームページで公開されている7000形のイメージです。先頭部分がブルーに塗装されているのとヘッドラインと周りのLEDライトが新型車両ということを感じさせてくれますが、基本的なイメージは既存車両と同じです。
実際に完成した車両です。
インテリア
車内のイメージです。こちらも既存車両と比べてそれほど大きな変化は感じられません。ただ、情報案内ディスプレイなどは設置されるようです。
実際に完成した車両です。良い意味でも悪い意味でもイメージどおりといったところでしょうか。車内の照明にはLED照明が採用され、天井に横長のLCDディスプレイが設置されています。
7000形(7000-series)車両の概要
運行者 | シカゴ交通局(Chicago Transit Authority, CTA) |
製造者 | 中国中車(CRRC Sifang America) |
導入編成 | 400両(オプション436両) |
車両番号 | 7001〜 |
定員 | – |
営業開始 | 2021年 |
運行路線 | ブルー(Blue)、ブラウン(Brown)、オレンジ(Orange) |
運行区間 | – |
設計最高速度 | 113km/h(営業最高速度: 89km/h) |
制御方式 | IGBT-VVVFインバータ制御(Siemens) |
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