デンバー、ユニオン・ステーション

コロラド州デンバー(Denver)の鉄道ターミナル「ユニオンス・テーション(Union Station)」は、コロラド州最大の鉄道ターミナルです。ユニオン・ステーションの歴史は古く、1881年にデンバー・ユニオン・デポ(Denver Union Depot)として開業しました。初代駅舎は1894年に火事で消失してしまい、すぐに2代目駅舎が建てられました。1900年代に入ると、高まる鉄道需要に対応するため2代目駅舎の建替えが決定され、1914年に現在のルネッサンス様式の3代目駅舎が完成しました。

その後、デンバーにも車社会化の波が押し寄せ、人々の鉄道離れが進むにつれ、ユニオンステーションは一時期廃れた状態となっていました。しかし、2000年代に入ると鉄道の重要性が再認識されはじめ、ユニオンステーションの大規模改修が行われることになりました。新しく生まれ変わったユニオンステーションは2014年に完成し、周辺の大規模再開発も行われたことにより、駅周辺は常に活気あふれる市民の憩いの場として生まれ変わりました。

今回は、デンバー・ユニオン・ステーションをフォトレポします。

マップ
駅舎

築100年以上のルネッサンス様式の造りが非常に美しい駅舎です。オレンジ色のネオンサイン「Travel by Train」のキャッチフレーズが特徴的です。

反対側も同じ造りとなっていて、ネオンサインもあります。

離れたところからでも異彩を放つ存在となっています。

駅舎内部は、開放感があり天井から吊るされたシャンデリアがゴージャズな空間を演出しています。飲食店や、イートインコーナーが設置されており、非常に活気ある空間となっています。

プラットホーム

歴史を感じさせる駅舎とモダンなホーム空間が融合されて、非常に心地よい空間となっています。

頭端式ホームがずらりと並び、ターミナルとしての威厳を醸し出しています。RTDの通勤電車の他に、アムトラックの長距離列車が発着します。

上から眺めるとまた違った表情を見せてくれます。

基本的に車内検札が行われるため改札口はありません。そのため、切符がなくても自由にホームに行くことができます。

ホームの周りにはオフィスビルなどが建ち並びます。

デンバー国際空港行きの列車は1番線から発着します。

空港行きの電車は日中15分間隔で運行されており、非常に利便性が高い路線です。撮影時は正午ごろでしたが、スーツケースを持った乗客が多く見られました。

シカゴからサンフランシスコ郊外のエメリービル(Emeryville)を結ぶアムトラック長距離列車「カリフォルニア・ゼファー(California Zephyr)」も発着します。

地下バスターミナル

ユニオンステーションには、地下バスターミナルがあります。

エスカレーターを降りるとバス乗り場があります。

バス乗り場への向かう発着案内ディスプレイには、電車とバスの情報がまとめて表示されており、一体的に運用されています。

こちらがユニオンステーションの地下バス乗り場です。バス乗り場は合計22ゲートあるようです。

ライトレール乗り場

地下バス乗り場をさらに奥に進み地上に出ると、ライトレールのユニオンステーションがあります。

通勤電車のホームと比べてこじんまりした印象です。空港行き電車のホームから離れているのと、ライトレール車両がフルフラット対応ではないため、大型荷物を持っての利用はあまりお勧めできません。

Source: Union Station

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