LAメトロ、2028年から運行開始予定の新型地下鉄車両「HR5000形」を現代ロテムに発注

韓国の鉄道車両メーカー「現代ロテム(Hyundai Rotem)」は6日、ロサンゼルス郡都市圏交通局(Los Angeles County Metropolitan Transportation Authority: LACMTA)がメトロレールのBラインおよびDラインに導入予定の新型地下鉄車両「HR5000形」について、基本契約分となる合計182両を約6億6,400万ドル(約961億円)で受注したと発表しました。同車両は、夏季オリンピック・ロサンゼルス大会が開催される2028年までに初期導入分42両、2030年4月までに残りの140両が導入され、既存車両の「A650形」を全て置き換える予定です。また、オプション契約分として最大50両の追加発注も計画されています。なお、中国の車両メーカー「中国中車(CRRC)」が製造する新型車両「HR4000形」については、2025年半ばまでに基本契約分となる合計64両が導入される予定ですが、納期の大幅な遅れが発生していることから、オプション契約分である218両の発注は行われない見通しです。

LAメトロ「HR5000形」のイメージ
Image: Hyundai Rotem

今回のHR5000形の車両入札については、スイスの「シュタッドラー・レール(Stadler Rail)」および日立レールも参加していましたが、提示価格は最も高かったものの総合評価で他社を上回った現代ロテムが落札しました。これに関してシュタッドラーは、審査スコアの計算方法には誤りがあり、正しい計算方法では同社の総合点が最も高くなるとして、LACMTAに審査結果を不服とする抗議文書を送付していましたが、最終的に両者の間で合意に至ったようです。

※1米ドル=148円で計算

Source: Hyundai RotemLACMTA

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