アルストム、ドイツ南西部のSFBW向け新型電車を大量受注

アルストム(Alstom)は9日、ドイツのSFBW(Landesanstalt Schienenfahrzeuge Baden-Württemberg)から新型電車520両(4両編成130本)を受注したと発表しました。この車両は、動力分散方式のコラディア・ストリーム(Coradia Stream)をベースとしたハイキャパシティタイプで、最高速度200km/hに対応、4両編成のうち先頭2両が2階建車両として製造されます。最初に導入される520両と30年間の車両メンテナンスを含めた契約金額は約25億ユーロ(約3,400億円)とされており、さらに初期導入分とは別に最大400両(4両編成100本)のオプション契約も含まれています。これは、アルストムのドイツ向けの契約としては過去最大のものとなります。

新型車両には、ヨーロッパの統一列車制御システムであるETCS(European Train Control Syste)レベル2および3、自動運転レベルGoA 2、TIMES(Train Integrity Monitoring System)に対応した機器が搭載される予定で、高密度での運転が予定されているドイツ南西部のバーデン=ヴュルテンベルク州で進行中の鉄道プロジェクト「シュトゥットガルト21(Stuttgart 21)」に関連して建設される地下トンネル線や、「ヴェンドリンゲン – ウルム高速線(Neubaustrecke Wendlingen–Ulm)」での運行に対応した車両となります。

エクステリア
Image: Alstom

バーデン=ヴュルテンベルク州の公共交通統一ブランド「bwegt」で使用されるブラックとイエローの共通カラーリングとなっています。

Image: Alstom

4両編成のうち先頭車2両が2階建車両となります。

Image: Alstom

先頭部分はヨーロッパらしくスピード感のある流線型デザインとなっています。また、側面にはbwgetの大きなロゴが入っています。

Image: Alstom

コラディア・ストリームは低床型電車となっているため、ホームとの段差がなくスムーズな乗降が可能となります。

インテリア
Image: Alstom

編成あたりの座席数は380席となります。シートデザインは、bwegtブランドカラーが採用され、他の運行事業者の路線とブランドイメージの統一が図られています。また、車内はWiFi対応でスマートフォンやパソコンに対応した充電用ポート、LED読書灯なども設置され快適な移動空間が提供されます。

Image: Alstom

こちらのイメージは、2階建車両の2階部分に設置されるラウンジおよびグループで利用できるコンパートメントです。多様なニーズに対応した車両となっています。

Image: Alstom

ドアは大型一枚ドアが採用されており、ドア付近に設置される大型モニターでは、様々な情報が提供されます。

Source: AlstomDBRed Dot

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