シアトルのライトレール路線「リンク(Link)」を運行するサウンドトランジット(Sound Transit)は、2021年5月から、最新のライトレール車両である「シリーズ2(Series 2)」の営業運転を開始しました。同車両は、シーメンス・モビリティー(Siemens Mobility)製のライトレール車両「S700形」が採用されており、合計152両が導入される予定です。現在は1ラインで運行されていますが、2023年に開業予定のイーストサイドへの新路線「2ライン」でも運行される予定です。
今回は、サウンドトランジットの最新ライトレール車両であるシリーズ2電車についてフォトレポします。
エクステリア
前面デザインの特徴は未来感のあるLEDヘッドライトの形状といったところでしょうか。LED行先表示器は、今後の新線開業を見据えてラインカラー部分をフルカラーで表示できるようになっています。
LEDヘッドライトのアップです。
テールライト点灯時の様子です。
車体側面のカラーリングはシリーズ1同じです。側面窓はUVカットガラスの固定窓となっています。
3連接車であることがわかる側面部分です。
乗降扉はブラグドアとなっています。
連結部分です。連結器カバーは連結時には上に上がる仕組みとなっています。
側面の行先表示器です。前面同様ラインカラー部分のみフルカラーLEDが採用されています。
屋根上に多くの機器類が設置されています。
インテリア
車内は車両中間部と車椅子スペースを除いてクロスシートとなっています。
シリーズ1同様70%低床車両ということで、運転席の後方エリアは段差があります。照明は暖色系のLEDライン照明が採用されています。
中間のロングシート部分の幅は、シリーズ1よりも広くなっています。また、中間部にはLED案内表示器が設置されています。
連結部分はどことなく連節バスを連想させます。
車椅子スペースの座席は折りたたみ式です。広々としたスペースが確保されている分、座席数は減っています。
車椅子スペースは低床部に4箇所設置されています。
LCD案内表示器が車内4箇所に設置されています。
シリーズ2の1番の特徴は、この乗降扉の窓枠に埋め込まれたLEDライトでしょうか。通常はブルーに光っていますが、開閉する側のドアはグリーンに光ります。
シリーズ2(S700)車両の概要
運行者 | サウンドトランジット(Sound Transit: ST) |
製造者 | シーメンス・モビリティ(Siemens Mobility) |
編成(車両)数 | 152両(3車体連接車) |
車両番号 | 201〜352? |
定員 | 240人(74席) |
営業開始 | 2021年〜 |
運行路線 | 1ライン(1 Line) |
運行区間 | 全区間 |
設計最高速度 | 105km/h(営業最高速度88 km/h) |
制御方式 | IGBT-VVVFインバータ制御 |
Source: Sound Transit, Siemens Mobility
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