ワシントンメトロ(Washington Metropolitan Area Transit Authority: WMATA)は22日、2026年にデビューを予定している新型車両「8000形(8000-series)」のデザインを決定するため、利用者からのフィードバックを募集すると発表しました。8000形は、日立レール(Hitachi Rail)がメリーランド州ワシントン郡に建設中の新工場で製造する予定の次世代地下鉄車両で、旧型車両の2000形、3000形および6000形の置き換えおよび輸送力増強を目的として、最大800両が増備される予定です。WMATAは、新型車両のデザインに利用者の意見を反映するため、5月23日から30日までの期間、ギャラリー・プレイス・チャイナタウン(Gallery Pl-Chinatown)駅で新シートのモックアップや新たなイメージ、ビデオなどを展示した仮設ブースを設置しています。
Source: WMATA
8000形車両の新イメージ
エクステリア
エクステリアは、側面に新たに幾何学模様のグラデーションが入ったカラーリングが追加されており、これまでに公開されているイメージよりもより洗練されたものとなっています。また、車体はアルミニウム製となるようです。
インテリア
既存の最新車両である川崎車両製の7000形と比較して、より広い車内空間を確保するとともに着席定員も増やせるよう工夫されたシートレイアウトが採用されています。
大型の手荷物、ベビーカー、自転車などの利用にも対応した多目的スペースが設置することで、誰もが利用しやすい空間が提供される予定です。
また、車椅子スペースは大型荷物などに対応した多目的スペースとは別に設置されます。
8000形では、ワシントン地下鉄では初となる車両貫通路(Open Gangway)が採用される予定です。車端部には、首都ワシントンを象徴するイラストが描かれており、日本からの贈り物でワシントンの春の風物詩としてもすっかり定着している桜のイメージも入っています。なお、車両貫通路はニューヨーク地下鉄の最新車両「R211形」でも導入に向けた試験車両の試運転が開始されています。
さらに、乗降ドア付近の情報案内ディスプレイに加えて、窓上にも横長のディスプレイのようなものが描かれており、より近代的な車内設備の導入が検討されているようです。
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