ワシントンメトロ(Washington Metropolitan Area Transit Authority: WMATA)シルバーライン(Silver Line)は、ワシントン・ダレス国際空港(Washington Dulles International Airport)への鉄道アクセスを可能とするため、同空港を運営管理するMWAA(Metropolitan Washington Airports Authority)によって建設が進められている路線です。2014年にフェーズ1区間であるミクリーン(McLean)駅〜ワイリーレストンイースト(Wiehle–Reston East)駅間約18.8kmが開通しました。現在は、フェーズ2のワイリーレストンイース駅〜アシュバーン(Ahuburn)駅間約18.5kmの延伸工事がほぼ完了しており、2022年2月の運行開始に向けて試運転が実施されています。
※2022年3月時点の情報でシルバーラインの延伸開業は夏以降となっています。
シルバーラインのルート
シルバーラインのフェーズ2建設ルートはグレーのラインで示されています。一部区間は高架線で建設されています。
フェーズ2で新設される駅
シルバーラインフェーズ2では以下の合計6駅が設置される予定です。
- レストンタウンセンター(Reston Town Center)
- ハーンドン(Herndon)
- イノベーションセンター(Innovation Center)
- ダレス空港(Dulles Airport)
- ラウドンゲートウエイ(Loudoun Gateway)
- アシュバーン(Ashburn)
レストンタウンセンター(Reston Town Center)駅
駅周辺にはオフィス、住居、ホテル、物販などが入居する複合ビルが建設されます。
ほぼ完成した駅舎。
レストンタウンセンターウェスト開発(Reston Town Center West Development)では、約13万平方メートルの土地に複合ビルやオープンスペースなどが建設されます。
レストンクロッシング開発(Reston Crossing Development)では、約19万平方メートルの土地にオフィスや住宅などの複合ビル、地下駐車場が建設されます。
ハーンドン(Herndon)駅
複合ビルの建設が進められています。
ほぼ完成した駅舎。
555ハーンドンパークウェイ開発(555 Herndon Parkway Developemt)では約30,000平方メートルのオフィスビル、2棟の住居棟が建設されます。
ウッドランドパークイースト開発(Woodland Park East Development)では、2棟のオフィスタワーや住宅等などが建設されます。ただし、駅からは少し800メートルほど離れています。
既存の駐車場のほかに新たに約2000台分の駅直結の無料駐車場も建設されます。
イノベーションセンター(Innovation Center)駅
当駅周辺でも複合ビルの建設が進められています。
イノベーションセンターサウス開発(Innovation Center South Development)では、約14万平方メートルの土地にオフィス、ホテル、住居、物販が建設されます。
8階建の駅直結立体駐車場が建設中で、約2100台分の無料駐車スペースが設けられる予定です。
ダレス空港(Dulles Airport)駅
ダレス空港に直結する駅となります。また、空港利用者専用の駅となるため駅周辺の開発や新たな駐車場の建設などは行われません。
駅から旅客ターミナルへは歩行者専用の地下道(動く歩道を整備済)を利用することになります。
ラウドンゲートウエイ(Loudoun Gateway)駅
駅周辺には立体駐車場が建設されます。
立体駐車場には約1900台分のスペースが設置されます。
アシュバーン(Ashburn)駅
シルバーラインの終点となる駅です。駅周辺では複合開発が予定されています。
ラードンステーション開発(Loudoun Station Development)は、オフィス、飲食、物販、映画館などの複合開発です。
グラマシーディストリクト開発(Gramacy District Development)オフィスタワー、コワーキングスペース、住居、ホテル、物販などのスマートシティ開発です。
駅直結の立体駐車場には約1500台分のスペースが設けられます。
Source: Dulles Metro
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