空港〜ダウンタウンが37分で直結!デンバー国際空港の鉄道アクセスとは

アメリカ西部のコロラド州の中心都市デンバーは、日本でも有名なロッキー山脈の麓に位置している都市で、標高は約1,600メートルもあり、アメリカではマイルハイシティ(Mile High City:標高1マイルの街)の愛称でも知られています。都市圏人口は2022年推計で約300万人となっており、これは全米第19位の規模となります。もともとは、ゴールドラッシュやその後の流通拠点としての重要性の高まりなどを受けて発展してきましたが、近年はハイテク産業などの集積が進んだことで、更なる成長を遂げている都市の一つとなっています。そんな、デンバー都市圏の主要空港であるデンバー国際空港(Denver International Airport)には、2016年から通勤鉄道であるデンバー地域交通局(Regional Transportation District: RTD)のAラインが乗り入れています。

今回、デンバー国際空港に乗り入れているRTDに乗車する機会がありましたので、同空港の鉄道アクセスの速達性、経済性、利便性、快適性、安全性についてみていきたいと思います。

※情報は2023年10月時点のものです。各交通機関等の最新の情報は公式HPなどでご確認ください。

デンバー国際空港の位置・規模

デンバー国際空港はデンバーのダウンタウンから約40kmほど北東に位置しており、2022年の年間総旅客数約7,000万人を誇る全米第3位の国際空港です。また、ユナイテッド航空やフロンティア航空などがハブ空港の一つとして使用しています。なお、デンバー国際空港の敷地面積はおよそ136平方キロメートルもあり、これは全米第1位、世界でも2番目に大きな敷地面積を有する空港となります。

日本との直行便ダイヤ

2023年10月現在、日本からデンバーへはユナイテッド航空の直行便が1日1往復運行されており、所要時間は10時間30分〜12時間15分となっています。

日本発デンバー行き

航空会社便名出発時刻到着時刻運行日機材
ユナイテッド航空
(United Airlines)
UA142東京/成田
(NRT)
17:35デンバー
(DEN)
12:05毎日789
2023年冬スケジュール

デンバー発日本行き

航空会社 便名出発時刻到着時刻運行日機材
ユナイテッド航空
(United Airlines)
UA143デンバー
(DEN)
12:30東京/成田
(NRT)
15:45
(翌日)
毎日789
2023年冬スケジュール
デンバー国際空港へ乗り入れている鉄道路線

2023年10月現在、デンバー国際空港にはRTDのAラインがダイレクトに乗り入れています。なお、Aラインは日本のJRの近郊列車のイメージに近い通勤鉄道(Commuter Rail)路線となっています。

デンバー国際空港へ乗り入れている鉄道路線主な行先
RTD
(Regional Transportation District: RTD)
Aライン
(A Line)
ダウンタウン
(Downtown)
Image: RTD
RTD・Aライン

RTDが運行する通勤鉄道は、ダウンタウンから空港へ直通するAラインが2016年4月に開通したのを皮切りに、現在はB、G、Nラインを含む4路線を運行しています。これらの路線は、北東部都市圏以外の通勤鉄道路線としては珍しく全線電化路線となっています。また、通勤鉄道路線の他にもライトレール路線8系統も運行しており、デンバー市内の広範囲のエリアをカバーしています。

Image: RTD
速達性 ★★★

Aラインは、線形が比較的良い通勤鉄道路線であるため、ダウンタウンへの所要時間は車とほぼ同じとなっています。特にデンバー都市圏内は交通渋滞が頻繁に発生するので、定時運行が可能な鉄道による速達性メリットは高いと言えます。

エリア主要駅所要時間
(RTD・Aライン)
所要時間
(自動車)
シティ・パーク
(City Park)
40th・コロラド*
(40th & Colorado)
52分30〜55分
デンバー・ボタニック・ガーデンズ
(Denver Botanic Gardens)
40th・コロラド**
(40th & Colorado)
47分30〜55分
ダウンタウン・エリア
(Downtown)
ユニオン・ステーション
(Union Station)
37分30〜55分
*40系統バスへの乗り換え
**24系統バスへの乗り換え
経済性 ★★★☆☆

空港からの片道運賃は10.50ドルとなっていますが、ライトレールや路線バスも1日利用できる「リージョナル・エアポート・デイパス(Regional/Airport Day Pass)」も同額で購入できるお得な切符を利用することも可能です。そのため、ビジネス街や観光名所がダウンタウンに集中しているデンバーの街を経済的に散策することができます。

エリア主要駅料金
(Aライン)
料金
(カーシェアリング)
シティ・パーク
(City Park)
40th・コロラド*
(40th & Colorado)
10.50ドル5〜30ドル
デンバー・ボタニック・ガーデンズ
(Denver Botanic Gardens)
40th・コロラド*
(40th & Colorado)
10.50ドル27〜49ドル
ダウンタウン・エリア
(Downtown)
ユニオン・ステーション
(Union Station)
10.50ドル35〜63ドル
*Regional/Airport Day Passを利用
利便性 ★★★

Aラインは15分間隔(早朝および夜間は30分間隔)での運転となります。また、全ての駅がバリアフリーに対応しています。運賃の支払いは、券売機でのチケット購入以外にモバイルアプリ(RTD Mobile Tickets)の利用も可能となっています(事前にアプリのダウンロードが必要)。

利便対応状況詳細
高頻度運転日中:15分間隔
早朝・夜間:30分間隔
駅のバリアフリー全駅
モバイルチケットRTD Mobile Ticketsアプリ
(Apple・Android端末に対応)
クレジットカードタッチ決済×
快適性 ★★★★☆

Aラインでは、シルバーライナー(Silveriner V)と呼ばれる車両が使用されています。車内WiFIや充電用のUSBポートはありませんが、車内には大型荷物置場などが設置されているため、空港利用者も快適に利用できるようになっています。また、座席は2列+3列のクロスシートと配置となっています。

車両の快適設備対応状況
バリアフリー
(全車両バリアフリー対応)
大型荷物対応スペース
(大型荷物置き場あり)
座席指定×
充電用USBポート×
車内WiFi×
トイレ×
情報提供ディスプレイ
(広告が中心)
外国語案内×
安全性 ★★★★☆

Aラインは通勤鉄道路線なので、全ての列車に車掌が乗務しており、車内検札も実施されるため時間帯に関係なく比較的安心して利用できます。また、日本からの直行便利用の場合は昼間発着が基本なので、深夜などの人の少ない時間は避けることができるため安心して利用できます。

安全設備対応状況詳細
車内監視カメラ全車両に設置済み
車内乗務員全列車に車掌が乗車
駅常駐スタッフ
まとめ

今回はロッキー山脈への玄関口であるデンバー国際空港の鉄道アクセスに紹介しましたがいかがでしたでしょうか。デンバー都市圏では1990年代からRTDのライトレール路線が段階的に開業し都市鉄道路線の整備が進められてきましたが、2016年に通勤鉄道路線が開業したことによって、空港アクセスを含めた公共交通機関の利便性が飛躍的に改善しました。デンバーの空港アクセス鉄道は通勤鉄道路線で車内検札があるため、地下鉄やライトレール路線と比較して安心して利用できるのも魅力の一つです。皆さんも、デンバーに訪れる機会があればRTDの利用をぜひ検討してみてはいかがでしょうか。



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