アムトラックは、ニュージャージー州のニューブランズウィック(New Brunswick)とサウスブランズウィック(South Brunswick)間の16マイル(約26km)区間において、アセラ(Acela)の最高速度を150mph(約240km/h)に引き上げると発表しました。今回の速度引き上げは老朽化した北東回廊の設備を更新するプロジェクト「コネクトNEC2035(CONNECT NEC 2035: C35)」の一環で実施された信号用ケーブル、架線および架線柱の更新、高速分岐器の設置などが完了したことにより実現するものです。なお、現在アセラの240km/h運転は、ニューヨーク以北(ロードアイランド州およびマサチューセッツ州)の合計32マイル(約51km)の区間でのみ実施されているため、ニューヨーク以南で240km/h運転が行われるのは初めてとなります。
さらに、2024年にはトレントン(Trenton)までの区間でも最高速度の引き上げが予定されており、C35プロジェクトの完了する2035年には、アセラが最高速度で走行可能な区間が現在のおよそ4倍にあたる132マイル(約212km)まで拡大する予定です。
2023年秋以降は新型アセラによる260km/h運転が開始される予定
2023年秋のデビューが予定されている新型アセラでは、最高速度をさらに160mph(約260km/h)まで引き上げる予定となっています。新型アセラは、アルストム(Alstom)の「アヴェリア・リバティ(Avelia Liberty)」と呼ばれる車両が採用されており、設計最高速度は350km/hの性能を有する車両となっています。なお、新型アセラは当初2021年のデビューを予定していましたが、パンデミックなどの影響でデビュー時期が2年ほど延期されています。
C35プロジェクトが完了し260km/h運転が可能な区間が拡大すると、ニューヨーク〜ボストン間の所要時間は約28分、ニューヨーク〜ワシントンD.C.間の所要時間は約26分短縮される予定です。
Source: Amtrak
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