マッターホルン・ゴッタルド鉄道(Matterhorn Gotthard Bahn: MGB)は6月24日、2023年5月から営業運転を開始予定の新型車両「ORION(optimal regional train in local public transport)」の第一編成が、発注先のシュタッドラー・レール(Stadler Rail)ブスナング(Bussnang)工場で完成したと発表しました。なお同鉄道は、日本でも憧れの列車として有名な氷河特急(Glacier Express)が乗り入れる路線として知られていますが、今回導入される新型車両は同鉄道の一般列車向けの車両となります。この新型車両は、同社の2030年車両計画に沿って導入されるもので、2023年冬までに12編成、2028年までに15編成の合計27編成が増備される予定で、一般列車の旧型車両が順次置き換えられることになります。
Source: Matterhorn Gotthard Bahn
運行区間
ORIONは、マッターホルン・ゴッタルド鉄道の全区間で走行可能な車両として増備される予定で、ラック式鉄道区間のゲシェネン(Göschenen)〜アンデルマット(Andermatt)間にあるの最大勾配181パーミルでも運用可能となります。ちなみに、マッターホルン・ゴッタルド鉄道は1991年から富士急行と姉妹鉄道提携を結んでいます。
車両デザイン
エクステリア
これまでの車両と同様に、赤と白を基調としたカラーリングとなりますが、LEDヘッドライトなどの採用によりシュタッドラーの新型車両らしいイメージとなっています。
インテリア
こちらは一等車車内のイメージです。一等車は2列+1列配置となります。
二等車は2列+2列の配列となります。なお、車内ではWiFiも使用できる予定です。
ORIONの概要
運行者 | マッターホルン・ゴッタルド鉄道(Matterhorn Gotthard Bahn) |
製造者 | シュタッドラー・レール(Stadler Rail) |
導入編成 | 12編成(3両編成12本)※最大27編成 |
車両番号 | 301〜312 |
定員 | 一等車: 24席、二等車: 118席(車椅子対応: 7席)※最大3編成増結可 |
営業開始(予定) | 2023年5月〜 |
運行路線 | 全系統 |
運行区間 | ツェルマット(Zermatt)〜ディゼンティス(Disentis) |
設計最高速度 | 100km/h(ラック式区間: 35 km/h) |
制御方式 | IGBT-VVVFインバータ制御? |
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