マージーレール、バッテリー走行にも対応した新型電車「クラス777」

イギリスの主要都市リバプール(Liverpool)の都市鉄道ネットワーク「マージーレール(Merseyrail)」では、2022年末から新型電車「クラス777」の運行が開始される予定です。クラス777は、スイスの車両メーカー「シュタッドラー(Stadler Rail AG)」の地下鉄車両ブランド「メトロ(METRO)」をベースにした第三軌条方式の新型電車で、合計53編成を導入して老朽化が進む既存車両全てを置き換える計画です。また、一部の車両は非電化区間への直通運転を想定してバッテリー走行が可能なタイプ(Independent Powered Electrical Multiple Unit: IPEMU)として導入される予定で、既存のインフラを最大限活用しながら都市鉄道の利便性を向上できる車両として注目されています。

2024年から米国初の燃料電池電車が走る予定の新路線「アロー」が開業!

カリフォルニア州の南部に位置するサンバーナーディーノ郡では、サンバーナーディーノ郡運輸局(San Bernardino County Transportation Authority: SBCTA)が中心となり整備を進めてきた新路線「アロー(Arrow)」が、24日に開業しました。アローは、レッドランズ(Redlands)とサンバーナーディーノ(San Bernardino)の間、およそ9マイル(約14km)の区間を結ぶ全線非電化の鉄道路線で、サンバーナーディーノ・ダウンタウン駅では、メトロリンクのサンバーナーディーノ線(San Bernardino Line)と接続しています。これにより、レッドランズとロサンゼルス・ユニオンステーションまでが鉄道で結ばれることになります。なお、平日の朝にレッドランズからロサンゼルス方面、夕方にロサンゼルスからレッドランズ方面に向かう急行列車が一本ずつ運行され、同区間が約90分で結ばれます。

カナダの首都オタワにシュタッドラーのFLIRT車両が登場!2023年5月から運行開始予定

人口約100万人を抱えるカナダの首都、オタワの都市鉄道O-トレイン(O-Train)を運行するオタワ・カールトン地域交通公社(Ottawa-Carleton Regional Transit Commission: OC Transpo)は、2001年からベイビュー(Bayview)駅とグリーンボロ(Greenboro)駅 を結ぶ全長約8kmのトリリウム(Trillium)線を運行しています。同線では現在、ライムバンク(Limebank)およびオタワ国際空港方面への延伸工事が進められており、2023年5月以降(2022年8月から延期)に予定されている延伸開業に合わせて、シュタッドラー(Stadler Rail)のFLIRT車両が7編成導入される予定です。O-トレインに導入される車両はFLIRT 3タイプで、中間にパワーパックと呼ばれる独立した発電用エンジンユニットを組み込んだ、4両連接式の電気式ディーゼル車両として導入されます。