オーストリア連邦鉄道(Austrian Federal Railways: ÖBB)は、9月30日に実施された同鉄道の設立100周年を祝うイベントにおいて、国際夜行列車「ナイトジェット(Nightjet)」の新型車両を公開しました。同車両については、昨年9月に寝台個室やクシェット(Couchette)と呼ばれる簡易寝台個室などのインテリアがすでに公開されていましたが、今回、新たに普通座席およびバリアフリー個室の車両インテリアが公開されています。新型ナイトジェットは、早ければ12月10日のダイヤ改正時からウィーンおよびインスブルックとハンブルグを結ぶ路線でのデビューが予定されており、10月11日からはチケットの前売りも開始される予定です。なお、新型車両は、2025年にかけて合計231両(7両編成33本)が導入される予定で、今後、オーストリアやドイツとイタリア、スイス、オランダの主要都市を結ぶ国際夜行列車などへの投入も予定されていることから、近年の欧州でみられる夜行列車人気はこれからさらに加速していきそうです。
公開された普通座席車両のイメージ
新型ナイトジェットは、1編成あたり普通座席車両2両(うち1両にはバリアフリー対応個室、自転車用スペースもあり)、クシェット(簡易寝台)車両3両、寝台個室車両2両で構成された7両編成となります。
こちらが今回公開された新型ナイトジェットの普通座席の車内です。ボックス席が基本のレイアウトとなっており、大型のヘッドレストの採用によってプライベート感が高められています。また、天井には大型の情報案内ディスプレイが設置されています。
ヘッドレストにはLED読書灯が設置されています。
多くのヨーロッパの鉄道車両と同様にナイトジェットにも自転車用スペースが設置されます。
普通座席とともに今回新たに公開されたバリアフリー対応個室(4人用)です。
車椅子での利用でも十分なスペースが確保されています。
バリアフリー個室内には折りたたみ式の座席が設置されています。
バリアフリー対応の大型トイレです。
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