ニューヨーク地下鉄の1日利用者数がパンデミック以降で最高を更新

ニューヨークの地下鉄などを運行するニューヨーク州都市交通局(Metropolitan Transit Authority: MTA)は、5月5日(木曜日)の地下鉄利用者数がパンデミックが始まって以降の最高となる約350万人を突破した発表しました。ニューヨーク地下鉄の利用者数は、ワクチン接種が進むにつれ回復傾向が続き昨年10月後半には330万人台まで回復し、12月9日には約342万人を記録しました。しかし、その後のオミクロン株の流行を受けて再び利用者数が減少に転じていました。なお、ニューヨーク地下鉄以外では、ロングアイランド鉄道、メトロノース鉄道においても同様の傾向がみられるようです。

ニューヨーク地下鉄の乗客数推移
パンデミック以降の平日推定乗客数の推移(地下鉄)
(MTAの公開データより作成)

パンデミックが始まった2020年3月以降のニューヨーク地下鉄の平日利用状況の推移です。ロックダウンの開始と同時に乗客数が激減し、ワクチン接種がかなり進んだ昨年7月になって、ようやく以前の4割程度まで回復しました。その後はしばらく横ばいが続きましたが、9月中旬以降に多くの学校が再開したことで利用者が再び増加に転じ、パンデミック以降で初めて300万人を超えました。その後、2021年末ごろのオミクロン株の流行によって利用者数は一旦急激に下がりますが、再び増加傾向に転じ、今年5月5日にパンデミック以降で最高となる約350万人を記録しています。

パンデミック以降の休日推定乗客数の推移(地下鉄)
(MTAの公開データより作成)

休日の利用状況もロックダウンと同時に激減しましたが、休日の乗客数は平日よりも早い速度で回復し、オミクロン株流行前にはパンデミック前の7割近くまで回復していました。オミクロン株の流行で一時5割近くまで下がりますが、現在は再び7割台まで回復してきています。

※ニューヨーク地下鉄の乗客数はメトロカード(MetroCard)のスワイプ数、およびOMNYのタッチ数から算定されています。

ロングアイランド鉄道の乗客数推移
パンデミック以降の平日推定乗客数の推移(ロングアイランド鉄道)
(MTAの公開データより作成)

ロングアイランド鉄道の平日乗客数の推移です。こちらも徐々に回復しつつあり、昨年11月に1日の乗客数が約16万人を突破しています。その後、オミクロン株の流行で一旦減少しますが、現在は17万人弱まで回復しており、パンデミック以降で最高の利用者数を記録しています。しかしながら、パンデミック前の平均30万人程度の乗客数と比較すると6割弱の回復状況となっています。

パンデミック以降の休日推定乗客数の推移(ロングアイランド鉄道)
(MTAの公開データより作成)

休日の乗客数はワクチン接種が進んだ昨年年7月にかけ増加傾向が続き8割程度まで回復しましたが、その後はほぼ横ばいで推移し、オミクロン株の流行で再び現状に転じました。現在は、7割程度まで回復しています。

※ロングアイランド鉄道の乗客数は乗車券や定期券の販売数をもとに算定されています。なお、2021年6月以降の2019年乗客数は算定方法が変わった可能性があります。

メトロノース鉄道の乗客数推移
パンデミック以降の平日推定乗客数の推移(メトロノース鉄道)
(MTAの公開データより作成)

メトロノース鉄道でもパンデミック以降の記録を更新中で、今年4月以降の平日の乗客数は15万人弱まで回復しています。しかしながら、パンデミック前の1日平均乗客数は約28万人だったので、ロングアイランド鉄道と同じく6割弱の回復率となっています。

パンデミック以降の休日推定乗客数の推移(メトロノース鉄道)
(MTAの公開データより作成)

メトロノース鉄道の休日利用状況は、ワクチン接種が進んだ昨年7月にかけて増加傾向が続き、それ以降はほぼ横ばいで推移しています。他の路線同様にオミクロン株の流行で一旦利用者が減りますが、4月以降は8割以上の回復状況となっています。

※メトロノース鉄道の乗客数は乗車券や定期券の販売数をもとに算定されています。なお、2021年6月以降の2019年乗客数は算定方法が変わった可能性があります。

パンデミック前の乗客数と比較した回復状況
パンデミック前の乗客数と比較した回復状況
(MTAの公開データより作成)

ニューヨークの鉄道利用について、パンデミック前の乗客数と比較した回復状況です。パンデミック以降徐々に回復してきた鉄道利用者は、2021年後半のオミクロン株の流行で再度減少しましたが、今年に入ってからオミクロン株流行前の状況まで回復しています。しかし、現在の増加傾向はほぼ横ばいともとれる状況で、ハイブリッドワークと呼ばれるリモート勤務とオフィス勤務を柔軟に組み合わせた働き方が増えている中、今後、通勤利用の鉄道利用者がパンデミック前の状況まで回復するのかが注目されるところです。

Source: MTA

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