ニューヨーク州都市交通局(MTA)は3日、ブルックリンにあるニューヨーク市都市交通局(NYC Transit)コニーアイランド車両基地(Coney Island Yard)において、今年から営業運転を開始する予定の新型地下鉄車両「R211形」を公開しました。R211形は、ニューヨーク市地下鉄のうち、車体幅が広い車両が使用されるBディビジョン(アルファベット系統)向けの新型車両で、最大1,612両が川崎車両の米国現地法人であるKRC(Kawasaki Rail Car, Inc)によって製造されることとなっています。なお、今回公開されたR211形は、ニューヨーク地下鉄では初となる車両貫通路(Open Gangway)を採用した「R211T形」と呼ばれるもので、車両貫通路を本格採用するかを検討するために試験的に導入される20両の一部となります。
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ニューヨーク地下鉄、地下トンネル内での通信環境整備をスタート!全線での整備完了は10年後
ニューヨーク市地下鉄(New York City Subway)やスタテンアイランド鉄道(Staten Island Railway: SIR)などを運行するMTA(Metropolitan Transportation Authority)は26日、総軌道延長およそ418マイル(約670km)におよぶ地下トンネル内において、携帯電波の受信ができるよう通信環境の整備をする工事を開始すると発表しました。この工事は、現在ニューヨーク地下鉄およびSIRの地下駅でWi-Fiや携帯電波接続サービスを提供しているトランジットワイヤレス(Transit Wireless)社が実施するもので、整備にかかる費用およそ6億ドル(約820億円)は全額同社負担で実施され、整備完了後に同社が携帯キェリア各社や個別の契約者から得る使用料の一部はMTAにも支払われることになります。また、今回の地下トンネル内の通信環境整備とあわせて、駅構内のWi-Fiサービスを地上駅にも拡大する予定です。