2021年1月1日、総工費16億ドル(約1,600億円)をかけて建設されたニューヨークのペン・ステーション(Pennsylvania Station: Penn Station)の新コンコース、モイニハン・トレイン・ホール(Moynihan Train Hall)が開業しました。アメリカ合衆国国家歴史登録財(National Register of Historic Place)であり、初代ペンステーションと同じマッキム・ミード・ホワイト設計事務所が手掛けたジェームズ・ファーレー郵便局(James A. Farley Post Office)の一部を駅施設に転用することで、初代駅舎の雰囲気と最新テクノロジーが融合されたニューヨークの新たな鉄道拠点が誕生ました。

モイニハン・トレイン・ホールのプロジェクト詳細についてはこちらから。

先行して開業したウェスト・エンド・コンコースについてはこちらから。


エクステリア

まずは外観です。歴史を感じさせるジェームズ・ファーレー郵便局の重厚な外観が、ここから始まる鉄道の旅のワクワク感を盛り上げてくれます。背後には、ハドソンヤードの高層ビル群が聳え立ちます。

31stストリート・エントランス

こちらは31stストリート側のエントランスです。ブラックのフレームにガラス、LEDライン照明の組み合わせがアクセントになって高級感を演出しています。また、MTAの駅改良プロジェクト(ESI)でリニューアルされた地下鉄駅などともデザインが統一されています。

31stストリート側のエントランスから建物の中に入ると真っ先に目に入ってくるのがこの照明です。北欧出身のデュオアーティスト、マイケル・エルムグリーン(Michael Elmgreen)とインガー・ドラッグセット(Ingar Dragset)による「The Hive」という作品です。

31stストリート側のエントランスを中から見た様子です。重厚感のある石造りにガラスを多用し、クラシカルでありながらモダンな雰囲気に仕上がっています。

通りの名称案内もLED照明によって浮かび上がるようになっていて、細部へのこだわりが感じられます。

33rdストリート・エントランス

こちらは33rdストリートに面したエントランスです。基本的なデザインは31stストリートと同じですが、大きめの二つのアーチが目を引きます。

33rdストリート・エントランスの天井には、ニューヨーク在住でアフリカ系アメリカ人の画家、ケヒンデ・ウィレイ(Kehinde Wiley)による「Go」というステンドグラスの作品が設置されています。

通りの案内表示は、31stストリート側と同じスタイルに統一されています。

駅構内のサイン類のフレームもディテールにこだわったものになっています。

コンコース

さて、こちらが今回のプロジェクトのハイライトとなる、全面ガラス張りドーム天井を採用したコンコース空間です。自然光が大量に降りそそぐコンコースは、これまでの薄暗いペンステーションとは全く異なる空間となっており、列車を待つ時間も快適に過ごすことができます。

ガラスドーム中央には天井から吊るされたレトロな時計が設置されており、ペンステーションの新たなシンボルとなりそうです。

迫力のある巨大なデジタルサイネージも設置されています。

各ホームへのエスカレーター入り口には、列車名や停車駅案内を表示するモニターが設置されています。撮影時は、ボストンからマイアミまで向かう長距離列車「Silver Star」の発車案内がされていました。

ホームへ向かうエスカレーターです。ペンステーションのホームは地下にあります。

夜間は青色と暖色系のLED照明がより際立って幻想的な雰囲気になります。

また、ガラスドームのライトアップに加えデジタルサイネージの光でコンコースが華やかに彩られます。

2階にも小規模なガラスドームがあります。商業施設やオフィスがオープンすると、より賑やかな空間になるかと思います。

メインのガラスドーム以外にも、至る所に吹き抜け空間がありとても開放的な空間となっています。

アメニティー

2階にはニューヨークでは初登場となるアムトラック(Amtrak)のメトロポリタンラウンジ(Metropolitan Lounge)が設置されています。

アムトラックのチケットカウンターです。アムトラックはネットで簡単にチケット購入ができるので、利用者は限られているためかスタッフ配置のカウンター数は少なめです。

アムトラックの自動券売機です。駅構内の数カ所に設置されています。

こちらは、近郊列車のロングアイランド鉄道(LIRR)のサービスカウンターと自動券売機です。ロングアイランド鉄道もeチケット化が進んでいるので券売機は少なめです。

駅構内の多くの柱には縦長のモニターが設置されており、アムトラックとロングアイランド鉄道の次列車案内が別々に表示されています。奥に見えるスペースは待合スペースです。

アムトラック長距離列車用のバゲッジクレームエリアです。日本では空港以外ではほとんど見かけないので、なんとなく違和感がありますね。

お手洗いの入り口付近です。非常に洗練された空間となっています。

これまでのペンステーションとは比較ならないほど清潔な空間となっています。

33rdストリート側には、新たにスタバがオープンしました。

スタバ以外のショップやフードコートがオープンするのは2021年秋頃のようです。このイメージ通りだと日本食のテイクアウトもできるのでしょうか。

フードコートの他に商業施設、屋上庭園、オフィススペースなども設けられる予定です。なお、オフィススペースは73万平方フィート(約68,000m²)全てをフェイスブックが貸し切ります。

Source: Amtrak, Business Insider

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