ニューヨークの新たな鉄道ターミナルビル「オキュラス」

オキュラス・トランスポーテーションハブ(Oculus Transportation Hub)は、2001年9月11日のアメリカ同時多発テロ事件によって壊滅的な被害を受けた、ワールドトレードセンター(World Trade Center: WTC)の再開発マスタープランの一部として、2016年3月に誕生した鉄道ターミナルビルです。オキュラスの誕生によって、パストレイン(Port Authority Trans-Hudson: PATH)およびニューヨーク地下鉄(New York City Subway)と、ワールドトレードセンター再開発で誕生した超高層ビル群が一つに結ばれました。

マップ
エクステリア

オキュラス(Oculus)のこの印象的な建物 は、スペイン人建築家のサンティアゴ・カラトラバ(Santiago Calatrava)氏によって設計されました。

どの角度から見ても非常に美しいフォルムをしています。

間近で見るとこんな感じです。

ガラスからは建物の中を見ることができます。内部は地上に見えている部分よりもはるかに大きいことが分かるかと思います。

オキュラスの地上エントランスは意外と小ぢんまりしています。入口と出口が分離されています。撮影時はパンデミックの影響で人が疎らでした。

パンデミック前は、ご覧のように観光客で常に賑わっていました。

インテリア

中に入るとこの迫力ある大空間が出迎えてくれます。ズラリと並ぶオキュラスの柱は、同時多発テロの発生日時の太陽の角度に合わせて設置されており、最初の飛行機が激突した9月11日午前8時46分から2棟目のタワーの崩壊する10時28分までの間、天井からの陽光がオキュラスのフロアにビームのように降り注ぐように配置されているそうです。なお、骨組みの中央にある天窓は開閉式となっているようですが、2018年に開かれた同時多発テロの記念式典で開閉した際に破損したようで、その後の雨漏りが問題になっていたようです。今はちゃんと修理されているのでしょうか。

パンデミックの前は、こんなに賑わっていました。

こちらはモールの様子です。

ワン・ワールドトレードセンターへと続く通路には、巨大デジタルサイネージが設置されています。

非常に迫力があります。

パストレイン乗り場

ニュージャージ方面のパストレインの改札口です。

改札口にズラリと並んだ改札機は圧巻です。

パストレインのホームはさらに地下にあります。

ニューヨーク地下鉄乗り場

こちらはニューヨーク地下鉄1トレインのワールドトレードセンター(World Trade Center)駅です。1トレインと分かりやすく表示されています。

駅名標や壁も非常に凝ったデザインになっています。

こちらは、地下鉄の他系統が発着するフルトン・センターへの出入り口です。

Source: World Trade Center

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