ボストン・サウスステーション再開発

2020年1月、ボストンサウスステーション(Boston South Station)の大規模な再開発がスタートしました。この再開発はボストン再開発局 (Boston Redevelopment Authority: BPDA)、米国の大手不動産デベロッパーであるハインズ(Hines)およびマサチューセッツ湾交通局(Massachusetts Bay Transportation Authority: MBTA)による共同プロジェクトで、BPDAが保有しているサウスステーションの空中権(Air Rights)を活用して実施されているものです。プロジェクトは3つのフェーズに分けて実施され、フェーズ1の完成予定である2025年には、既存のプラットホームの上空を含むエリアに新たなバスターミナル、立体駐車場、新たなコンコース(South Station Transportation Center)、高層タワーなどが建設されます。

フェーズ1
Image: South Station Air Rights Project

サウスステーションの再開発プロジェクトは3つのフェーズに分けて実施される予定となっています。上のイメージは現在のサウスステーションです。紫色の部分が既存のバスターミナル、ピンク色の部分が駅舎となっています。

Image: South Station Air Rights Project

まず、現状のプラットホーム上に既存のバスターミナルを延伸する形で新バスターミナル(緑色の部分)が建設されます。

Image: South Station Air Rights Project

バスターミナルの拡張部分の上には527台分の駐車場(青色の部分)も建設されます。バスターミナルおよび駐車場は2022年12月に先行開業予定です。

Image: South Station Air Rights Project

バスターミナルの拡張部分のイメージです。

Image: South Station Air Rights Project

バスターミナルの拡張によって乗り場が現状の23ゲートから35ゲートに増設されます。

Image: South Station Air Rights Project

新たなバスターミナルへはリニューアルされるアトランティック・アベニュー(Atlantic Avenue)エントランスから既存のバスターミナルのエントランスを通ってアクセスできるようになります。

Image: South Station Air Rights Project

バスターミナルおよび駐車場部分の完成後、オフィス、物販、住宅などが入る延床面積約95,700平方メートルの超高層複合ビル(オレンジ色の部分)が建設されます。

Image: South Station Air Rights Project

大幅に拡大される鉄道のコンコースエリアのイメージです。ホームは全て建物に覆われることになります。

Image: South Station Air Rights Project

超高層複合ビルの完成イメージです。このビルが完成する2025年には、ホームから直接バスターミナルへアクセスできるエスカレーターなども整備されフェーズ1が完成する予定です。

フェーズ2
Image: South Station Air Rights Project

フェーズ2では、拡張されたバスターミナルおよび駐車場の上に住居またはホテルの入る高層ビル(黄色の部分)が建設されます。さらに、既存のバスターミナルの上に新たに368台分の駐車場(青色の部分)も建設されます。

フェーズ3
Image: South Station Air Rights Project

フェーズ3では、既存のバスターミナルの上にも再開発ビルが建設される予定です。最終的にプロジェクト全体の延床面積は約18万4,000平方メートルとなります。

Source: South Station Air Rights Project, MBTA

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