サンフランシスコ・MUNIメトロ、ユニオンスクエア・マーケットストリート駅

サンフランシスコ市営鉄道(通称MUNI)のセントラルサブウェイ(Cenral Subway)は、サンフランシスコのダウンタウンを横断するライトレール路線として、2022年11月に開業した新しい鉄道路線です。同線は、全長約2.7kmのうち一部区間を除いて地下路線として整備されたため、最終的な建設費が総額約16億ドル(約2,400億円)にもおよぶ巨大インフラ事業として注目されました。同線の開通によって、ダウンタウンに新たに4つの鉄道駅が整備されたことで、これまで貧弱だったダウンタウンを横断するネットワークの強化が図られたとともに、チャイナタウンやカルトレインのターミナル駅である4th・キングストリート(4th & King Street)駅への鉄道アクセスも向上しました。なお、同線を走る列車は現在、サンフランシスコ南東部のサニーデール(Sunnydale)とダウンタウンを結ぶ「Tライン(Third Street Line)」の一部として運行されています。

今回は、セントラルサブウェイに誕生した4つの新駅のうち、BARTとの接続駅となる「ユニオンスクエア・マーケットストリート(Union Square/Market Street )駅」を紹介します。

マップ
コンコース階

ユニオンスクエア・マーケットストリート駅のコンコース階の全景です。床や壁のタイルは明るく清潔感のある白を基調としているほか、天井に設置された様々な色に変化する「Lucy in the Sky」と名付けられたLEDパネルがモダンな雰囲気を演出しています。

こちらはユニオンスクエアへと直結している出入口の様子です。

ユニオンスクエア側の改札には券売機が4台設置されています。

なお、ユニオンスクエア・マーケットストリート駅は、BARTおよびMUNIメトロのパウエル・ストリート(Powell Street)駅と地下道で連絡しています。

パウエルストリート駅は1973年開業の地下駅で老朽化が目立ってきたため、コンコースや出入口などのリニューアルが実施され、これまでの薄暗い空間から明るく開放感のある空間へと生まれ変わりました。

こちらはパウエルストリート駅側から見たコンコースの様子です。

ホーム階

ホーム階は、BARTやMUNIメトロの線路を避ける形で地下深い位置に建設されたため、このような非常に長いエスカレーターが設置されています。

ホーム階へと向かう長いエスカレーターから上を見上げ様子です。

エスカレーターのほか、コンコース中央にはエレベーターが設置されています。

こちらはホーム階の様子です。ホーム階もコンコース階と同じく床材が白ベースとなっており、地下駅でありながらあまり圧迫感を感じさせない空間となっています。

MUNIメトロは最大でも3両編成なのでホームはそれほど長くありません。

シンプルなデザインの駅名標と路線図です。

2017年から導入されているシーメンス製の新型ライトレール車両が入線してきました。

まとめ

2022年11月に開業したMUNIのユニオンスクエア・マーケットストリート駅は、チャイナタウンを起点としてサンフランシスコ・ダウンタウンを横断するセントラルサブウェイの中心駅です。同線は全長約2.7kmと短距離な路線となっていますが、観光客の多いチャイナタウン、ユニオンスクエア、ソーマ(SoMa)エリアを一本で結ぶ鉄道路線として今後の更なる活躍が期待されています。

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