ニューヨーク市地下鉄の駅改良プロジェクト(39 Avenue – Dutch Kills駅編)

N・W系統が走るアストリア線(BMT Astoria Line)沿線は、マンハッタンへのアクセスが良く、レストランやバー、スーパーなども充実していることから特に若者に人気のエリアとなっています。しかし、同線は運行開始から100年以上が経過し老朽化が著しいことから、マンハッタン側の起点駅であるクイーンズボロ・プラザ(Queensboro Plaza)駅を除いた6駅すべてが、MTA(Metropolitan Transit Authority)が進める駅改良プロジェクト(Enhanced Station Initiative: ESI)の対象となりました。MTAのホームページでも「A Renewed Astoria Line」と題して特設ページやプロジェクト紹介ビデオを制作したりと、アストリア線に対する期待が大きいことが伺えます。

Rebuilding The Astoria Line

今回は、アストリア線の中から39アベニュー(39 Avenue – Dutch Kills)駅のリニューアルについてフォトレポします。なお同駅のリニューアルは2019年1月に完成しました。

マップ
エントランス

アストリア線の他のESI対象駅と異なり、階段は既存のものの再塗装と電照式の駅名標の設置のみにとどまっています。

階段の手すりにもガラス仕切りは採用されていないため、リニューアルされた感はありません。

コンコース

改札機はクレジットカードタッチ決済が可能なOMNYに対応済みです。

待合スペースは設置されていませんが、ガラス仕切りの設置、照明のLED化、床材および壁材の更新は実施されています。

ホーム階への階段は更新されています。

ホーム

ホーム階は全面的にリニューアルされており、ガラスパネルとアートワークがモダンな雰囲気を演出しています。

駅名標と簡易ベンチです。

路線図と情報提供ディスプレイです。

駅の背後には、近年ニューヨーク市の中でも特に再開発が活発なロングアイランドシティの高層ビル群が見えます。

カウントダウン方式の発車案内と更新されたベンチです。

リニューアルされた39アベニュー駅を発車する川崎重工製のR160形電車です。

Source: MTA, ARUP

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