2021年7月1日、ニューヨーカーが待ちに待っていたニューヨーク市地下鉄の最新車両となるR211形の量産先行車両がニューヨークに初めて到着しました。R211形は2018年に川崎重工が535両をおよそ14億ドルで落札しました。また、この契約には最大で1,077両のオプション契約も含まれています。当初は2020年7月ごろの納車を予定していましたが、パンデミックによる部品調達の遅れや制御装置などの技術的問題があり一年ほど遅れての納車となります。最初に到着した5両の車両は今後数週間のうちに試運転を実施する予定で、順調にいけば2022年の夏ごろにA、C系統で営業運転を開始する予定です。
なお今回納車された5両の車両は「R211A形」と呼ばれるもので、車両貫通路(Open Gangway)が採用されていないタイプとなります。今後は車両貫通路を採用した「R211T形」、スタテンアイランド鉄道(Staten Island Railway)向けの「R211S形」の試験車両も受領する予定となっています。
エクステリア
ベールを脱いだ新型車両の外観です。サイドのデザインに大きな変化はありませんが、全面デザインが次世代車両であることを感じさせます。
この特徴的なLEDヘッドライトが点灯しているところを早く見てみたいですね。
ワイドドアを採用しているので側窓が非常に小さくなっているのが特徴的です。
コニーアイランド車両基地(Coney Island Yard)に向けて移動中です。
MTAの作業員の方も誇らしげです。
前面にはカメラも設置されています。
運転席の反対側には系統(路線)番号を表示する大型のフルカラーLEDが設置されています。
系統番号を表示する大型フルカラーLEDのアップです。新型車両では、系統番号を一目で確認できそうです。
インテリア
車内の手すりは全て黄色になっているのが特徴的です。
折りたたみ式の優先座席も設置されています。今回の車両には車両貫通路はありませんが、川崎車両兵庫工場では車両貫通路を採用したプロトタイプ車両が製造されていますので、間もなくそちらも到着するものと思われます。
ドア上には横長の液晶ディスプレイが設置されています。どのような表示内容になるのか楽しみです。
戸袋付近にも正方形のディスプレイが設置されています。R160形車両で試験中のディスプレイと似ています。
ディスプレイが多く設置されているところは山手線のE235系と同じトレンドですね。
MTAが公開している搬入時のビデオ
MTAでは車内や搬入の様子などを写したビデオも公開しています。筆者も実際の車両に乗れる日を楽しみにしています。当ブログでも随時情報を更新していきますのでお楽しみに!
Source: MTA
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