ニューヨーク市地下鉄を58年間走り続けてきた現役の地下鉄車両として世界最古の「R32形」が、1月9日の運行を最後に引退しました。R32形は、ステンレス車体の製造における先駆者であるバッド社(Budd Company)によって合計600両が製造され、その特徴的なステンレス製のビードが洗濯板のように見えることから、ニューヨーカーの間では「ブライトライナー(Brightliners)」の愛称で親しまれていたようです。なお、1964年の運行開始当初はQトレインで運行されていましたが、晩年はA、C、J、Zトレインでの運行が中心となっていました。9日に行われたラストランでは、運行開始当初と同じQトレインで行われ、ニューヨーカーに最後の別れを告げました。
筆者も何度かこの車両に乗ったことがありますが、当時はあまりの古さと乗り心地の悪さに衝撃を受けた記憶が今でも残っています。しかし、いざ引退となるとやはり寂しいものです。それにしても、60年近くも現役で活躍したとは驚きです。
MTAによると、今後はホリデーシーズンなどに実施される「ノスタルジアライド(Nostalgia Rides)」などのイベントにおいて、またお目にかかることがあるかもしれないとのことです。
Source: MTA
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