2024年から米国初の燃料電池電車が走る予定の新路線「アロー」が開業!

カリフォルニア州の南部に位置するサンバーナーディーノ郡では、サンバーナーディーノ郡運輸局(San Bernardino County Transportation Authority: SBCTA)が中心となり整備を進めてきた新路線「アロー(Arrow)」が、24日に開業しました。アローは、レッドランズ(Redlands)とサンバーナーディーノ(San Bernardino)の間、およそ9マイル(約14km)の区間を結ぶ全線非電化の鉄道路線で、サンバーナーディーノ・ダウンタウン駅では、メトロリンクのサンバーナーディーノ線(San Bernardino Line)と接続しています。これにより、レッドランズとロサンゼルス・ユニオンステーションまでが鉄道で結ばれることになります。なお、平日の朝にレッドランズからロサンゼルス方面、夕方にロサンゼルスからレッドランズ方面に向かう急行列車が一本ずつ運行され、同区間が約90分で結ばれます。

Image: Metrolink

さらに、2024年からは米国初の燃料電池電車による営業運転が開始される予定となっており、非電化路線が多い北米の通勤鉄道路線において、クリーンな鉄道整備のモデルケースとなるのかが注目されます。なお、レッドランズに旅客鉄道が走るのは、1930年代にパシフィック電鉄(Pacific Electric)の路線が廃止されて以来のこととなります。

アローの運行区間
Image: SBCTA

アローは、レッドランズ大学(Redlands – University)駅とサンバーナーディーノ・ダウンタウン(San Bernardino – Downtown)駅との間で運行され、ピーク時は約30分おき、オフピーク時は約60分おきでの運行となります。なお、当面は沿線住民に対する騒音への配慮から、連邦鉄道局(FRA)の規定による踏切通過時などにおける警笛吹鳴義務が免除されるまでは、早朝および夜間の一部列車は運行されない予定です。

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Source: SBCTAMetrolink

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